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「続あしながおじさん」って… [つぶやき]

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4/9(火)に開催した『英米児童文学の楽しみ~翻訳家谷口由美子の茶論トーク~』は
「あしながおじさん」がテーマでした。

実はワタクシ、これに続編があったとその時はじめて知りました。
そして、古い作品故、障害者に対する当時は常識だった考え方が文中に盛り込まれており、
それが今は差別的表現であること、それが理由で現代版の翻訳本が出版されづらいこと等、
谷口先生がお話くださいました。

先生はもし今この翻訳本を出版したらどんな断りを入れても何かしらの批判の対象になりうるし、
出版社はそれを避けたいので出せないだろうとおっしゃっていました。
でも、そう言う差別が昔は常識で、そのためにかなり差別があったこと、
そして今はそう言う考えが間違っていること、全部含めて表に出さないことは良いこと
とは言えないのではないか、ともおっしゃっていました。
何より、名作がこういった理由で多くの目に触れる機会が減ってしまうことを嘆いていらっしゃいました。

幼少期から比較的障害者とは近い距離にいたのでこの話に興味をもち、図書館で本を探してみることに。
…やはり地元には無く別の図書館で探してもらうことになり、数週間待った後にようやく手に入りました。

読んでみると、確かに障害者に関する表現は読んであまり快くは無かったものの、
今もこの古い考えのままの人も多いんじゃないかな…。
そういう考え方が昔はあったこと、そして今はそれが間違った考えであることを知ること、
は大切なことではないかと思います。過去から学ぶ、と言う意味で。

お話自体はさすがウェブスター、飽きさせず早い展開とユーモアたっぷりの語り口調で
ストーリーにグイグイ引き込まれます。
サリーの孤児院を次々改革していく手腕には驚かされますが、これが書かれた当時は、
まだまだ女性の社会進出は阻まれていた時代でしょうし、地位も低かったと思います。
女性の地位向上、そしてウェブスター自身も訪れ心に止めていたと言う孤児院の環境改善…
後々彼女の思惑通りに歴史は変わっていくことになりますが、この時代にこの題材を取り上げ
しかも面白く世界の名作として歴史に残る作品を作ったウェブスター女史の先見の明に感銘しました。
短い人生だったために作品数が少ないのが残念です。


…それにしてもこのタイトル(>_<)
確かに設定が「あしながおじさん」の後日談であるし、登場人物も被っているとは言え、
お話自体は全く違うし、何より原題が「Dear Enemy」ですよ!
ぜんぜんあしながおじさんじゃないし(°°;)
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